メアリー・ハルヴォーソン、怒濤のグルーヴで突き進む宇宙サウンド!
Mary Halvorson, the space sound that pushes forward with a raging groove!
Mary Halvorson / Amaryllis / 2022
Guitar – Mary Halvorson
Bass – Nick Dunston
Drums – Tomas Fujiwara
Strings – Mivos Quartet
Trombone – Jacob Garchik
Trumpet – Adam O’Farrill
Vibraphone – Patricia Brennan
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
ギタリスト特集となってしまった今週だけど、
シメは、奇才ギタリストの新譜です。
じゃじゃ〜ん!メアリー・ハルヴォーソン。
アヴァンギャルドなサウンドメイクで有名な人。
どちらかというと評論家スジ( ?!)あるいは尖ったもの好きな方々に絶大な人気(米ダウンビート誌人気投票とかで上位常連)を博する才媛。
彼女が、この5月に2枚のアルバムを一気にリリースしたうちの1枚がこれ。
メンバーは、
トランペットのアダム・オファリル、トロンボーンのジェイコブ・ガーチク。
ドラムのトマ・フジワラ、ベースのニック・ダンストンとお馴染みのメンバー。
それにヴィブラフォンのパトリシア・ブレナン、
ストリングスでミボス・カルテットが加わっている。
一聴して、おおっ!これは聴きやすいというか楽しいとなる。
アヴァンギャルドな作風の彼女史上最も聴きやすいアルバムではないだろうか。
宇宙的なのかインド的なのか、摩訶不思議なギターソロも飛び出すけど、
いつもより控えめで、全体のサウンドメイクの方に注力してる感じ。
どこか懐かしいような、それでいて今のリズムを感じるような、
スティーヴ・コールマンの世界にも通じるグルーヴがある。
全員が一丸となって突き進む様がカッコいい。
後半で活きてくる弦楽アレンジは、
ハルヴォーソンが、コロナ禍を利用して新たに学んだことだそう。
まだまだ、これから新たなサウンドが生みだされそうな彼女の活躍が期待される。