低周波のサブソニック・サウンドで創られた “ 夜の旅路に合う音楽 ” / 週末クワイエット
“Music for the night journey” created with low-frequency subsonic sounds. / Weekend Quiet
ジャンルを超えて、リラックスをテーマに週末クワイエット。
本日お届けするのは、マックス・リヒターの “ スリープ ” 。
そう睡眠!それは、究極のリラックス。
マックス・リヒターが、眠るための音楽を創った。
その演奏時間は約8時間30分。
実際にベッドを用意したライブまで行われた ↓。
リヒターは作曲に際して、世界的な脳科学者デイヴィッド・イーグルマンにコンタクトを取った。また、睡眠時の意識に音がどのように作用するかを考察するなかで、ある研究に感銘を受けたとも語った。
「その研究は、(脳が)持続的に低周波音を受けると、徐波睡眠がサポートされるというものだった。徐波睡眠とは睡眠の一部であり、短期記憶が知識へと変換される過程を指している。知識とは長期記憶のこと。低周波音こそ私の信じるものだから(ピンと来たわけだ)。子宮の中で胎児は低周波音だけを聞いている。なぜなら母体がフィルターとなり、外部の高周波音を遮るから」と、私たちと低周波音の関係が生まれる前から始まっていると説明した。
スリープの主旋律は、ピアノから生まれる波動とヴォーカルの繰り返しで構成される。周波のレベルを巧みに操ることで、複雑な音楽のスペクトラムを構築しているのだ。演奏中、観客ひとりひとりの睡眠サイクルに低周波音を合わせることは
不可能だが、8時間のなかで人々の脳への作用を期待しているのだ。
( “ Axis Web Magazine – マックス・リヒターの「スリープ」は、真夜中から朝へのスペキュラティブな音楽体験 ” より抜粋)
忙しい12月を目前に、たまった疲れをとるために、
みなさんも質の高い眠りを目指して、これ聴きながら眠ってみてはいかがでしょ。
そうそう、わが鹿児島でも、このライブを記録した映画『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』が、ガーデンズシネマで上映されるようですよ。
みなさま、よき週末を。