この音楽が皆様を多くの感情・記憶や ” イマジナリー・ヴィジョン(想像上の光景)”へといざなってくれることを願っています。 – 挾間美帆
I hope that this music will take you to many emotions, memories, and “imaginary visions”. – Miho Hasama
Miho Hazama featuring Danish Radio Big Band / Imaginary Visions / 2021
Composed By, Conductor – Miho Hazama / 挾間美帆
Performer – Danish Radio Big Band
Alto Saxophone, Piccolo Flute, Flute, Alto Flute – Nicolai Schultz
Alto Saxophone, Soprano Saxophone, Clarinet, Flute – Peter Fuglsang
Baritone Saxophone, Bass Clarinet, Flute – Anders Gaardmand
Bass Trombone – Annette Saxe
Bass Trombone, Tuba – Jakob Munk Mortensen
Tenor Saxophone, Soprano Saxophone, Clarinet – Hans Ulrik, Karl-Martin Almqvist
Trombone – Peter Dahlgren, Petter Hängsel, Vincent Nilsson
Trumpet, Flugelhorn – Dave Vreuls, Mads la Cour, Mårten Lundgren, Robin Rombouts, Thomas Kjærgaard
Bass – Kaspar Vadsholt
Drums – Søren Frost
Guitar – Per Gade
Piano – Henrik Gunde
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
さて本日は、昨日紹介のダニエル・ハースケダールと同じレーベル、エディション繋がりで我らが挾間美帆の新譜といこう。
このアルバムは、2019年に彼女がデンマーク・ラジオ・ビッグ・バンド(以下DRBB)の首席指揮者に就任して以来、満を持してのオリジナル作品となる。(オリジナル作品以外では、↓ もある)
これまで彼女の作品は自身のM_unitでのレコーディングが中心だったので、本格的な歴史と伝統を背負ったビッグ・バンドでの作品となると初めての作品、力も入ろうというものだ。
彼女の作品は、弦楽器群をジャズ・ビッグ・バンドに持ち込むというのが大きな特徴だったけど、ここではその飛び道具を用いずに純粋にDRBBの持てる力をフルに引き出すことに腐心したと思われる。
いつになく重厚な管楽器でのアンサンブルの緻密さが印象的で、そしてやはりDRBBに溶け込む(あるいはむかい入れられるよう)よう、ソリストのみならず個々の力量を十二分に活かすような楽曲となっている。
もちろん彼女らしさは満開で、緻密かつ複雑なリズムとアンサンブルで一時も退屈を許さない。
また、彼女なりのビッグ・バンド・サウンド、重厚な迫力も楽しめる。
もうオイラ好きすぎて、親戚の叔父さんのような目(美帆は、大丈夫かな ?! ちゃんとやれてるかな、メンバーに愛されているかな ?! 大丈夫、よしよし)になっちゃってて冷静ではいられない。
挾間美帆&DRBBのサウンドには、肌が泡立つような瞬間いくども訪れ、そのたびにため息が漏れる。
待ち望んでいた1枚オイラのヘヴィロテ、みなさんもご堪能あれ。
それから、↓ みんなもこれ観てオジさんといっしょに泣いてくれ!