マイク・スターンがディストーションを封印してグッとジャズよりのサウンドで疾走!
Mike Stern shuts down the distortion and goes for a more jazz sound!
Mike Stern / Give And Take / 1997
Guitar – Mike Stern
Acoustic Bass – John Patitucci
Alto Saxophone – David Sanborn (Tracks: 8)
Drums – Jack DeJohnette (Tracks: 1 to 5, 8, 9)
Percussion – Don Alias (Tracks: 6, 7, 10, 11)
Piano – Gil Goldstein (Tracks: 6, 7, 12)
Tenor Saxophone – Michael Brecker (Tracks: 2, 4, 5)
Written-By – Mike Stern (Tracks: 2 to 8)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆
Dreamy / ドリーミー度 ☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
先月のレジェンダリー・シリーズ≪ジャック・ディジョネット≫は、リリース年でいくと前回と前後しちゃうけどこれ。1997年のマイク・スターンの作品。
リリース当時、スターンがフュージョン寄りのサウンド・メイクから一転、4ビートよりに舵を切ったことで話題を集めたアルバムだ。
メンバーは、ベースがジョン・パティトゥッチ。ドラムがジャック・ディジョネット。
サックスが、マイケル・ブレッカーが3曲、デヴィッド・サンボーン1曲参加。
そして、ピアノのギル・ゴールドスタインが3曲参加。
パーカッションで、ドン・アライアスという布陣。
手練ぞろいだ。
11曲中、8曲がオリジナルという内容。
ただ、基本的にスターンのトリオ演奏に、ソリストとしてブレッカーなどが参加しているカタチ。
サックスもテーマくらいは合わせるけど、複雑なテーマやリフをギターとサックスでバキバキきめてゆくととまではいかないシンプルな構成だ。
コール・ポーターの “ I Love You ” で心地よくスタート。
スターン独特のクリアなテレキャス・サウンドが揺れる。
2曲目のブレッカーが加わった曲からテンション上がってゆく。
ほかにブレッカー参加曲は2曲あるけど、やはりそちらでもスターンも自ずとヒートアップ。
特に曲目では、全員が一丸となって突っ走る。
3曲目のスローなナンバーでのディジョネットのシンバルの美しさに萌える。
8曲目では、ブレッカーに負けじとサンボーンもブルースで張りきる。
いい調子ですすむけどサックス無しではちょっと寂しいかな、なんてところでコルトレーン、ジミ・ヘン、ロリンズの3連発で飽きさせない。
このアルバムでは、ほとんどディストーションは使わずに(1曲わずかに歪ませた音)勝負してるけど、
まったくこの中でディストーションを使うのもアリかと思える。
いずれにしても、終始聴いてるこちらの膝が自然と動いて止まらないようなご機嫌サウンド。
マイク・スターンのジャズ・ギターが十二分に堪能できるアルバム。