2024年の20枚!

最もストラトの似合うジャズ・ギタリスト、ニル・フェルダー!

Nir Felder / III / 2024年
ニル・フェルダー / III

Guitar, Mandolin, Banjo, Electric Sitar, Key Bass, Fender Rhodes, Theremin, Synthesizers, MPC – Nir Felder
Bass – Matt Penman, Orlando Le Fleming (Tracks: 1)
Drums – Jimmy MacBride
Piano – Kevin Hays (Tracks: 1)
Vocals – May Cheung (Tracks: 3)

最近のアルバムから1枚。
大好きなギタリスト、ニル・フェルダーの3rdアルバム。

これね、めちゃいいよ。
もうね、ニル・フェルダー全編アグレッシヴに弾きまくり!

前作同様、ベースのマット・ペンマンとドラムのジミー・マクブライドでのトリオ編成なんだけど、フェルダーのオーバーダビング&ポストプロダクション(録音後の編集)あり。

今回、フェルダーはギターの他にマンドリン、バンジョー、エレクトリック・シタール、
シンセ・ベース、ローズ、テルミン、シンセ、MPCとマルチまくってる。

ただ、1曲目に限って、
ベースのオーランド・ル・フレミングと
ピアノのケヴィン・ヘイズが参加している。

変拍子を挟みながらも変形8ビートな軽快な楽曲が多い。
どの曲でも才気走ったフェルダーのギターが思う存分に楽しめて、
ギター好きのオイラはいい気分だ。

8ビートと言っても、ロックぽくはなく、
かといって、ちろんストレート・アヘッドなジャズではないし、
アメリカーナでも、アンビエントでもない。

強いて言えば、パット・メセニーのような路線のこじらせ系とでも言おうか。
より、リズムもハーモニーも複雑で音数も多め、刻みも細かい。

ほぼフェルダーの世界観で占められているけど、
楽曲によって(特に5曲目 “Dream” など) は、強烈に3人のインタープレイも楽しめて胸熱。

フェルダーの才気とトリオの熟成が、十二分に花開いた1枚。
いや〜ジャズ・ファンのみならず、全世界のギター・キッズに聴いて欲しい1枚。

ちなみに、

現在も愛用しているギターは13歳の時に250ドルで買ったというメキシコ製のフェンダー・ストラトキャスター。ジャズをやり始めた頃は周囲から「そのギターではジャズはできない」と言われたこともあったようだが、彼はその後ずっとこのギターを愛用し、独自の音楽を表現し続けている。(musica-terra.comさんより引用)

らしい。
なんと「メキシコ・フェンダー・ストラト」!オイラと同じギターやん!
ますます、愛してやまないニル・フェルダー。

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