ドラマー、オーティス・ブラウン3世、グラスパー&ホッジというブルーノート鉄壁のチームでの初のリーダーアルバム。
Otis Brown III / The Thought of You / 2014年
Drums, Cymbal, Percussion – Otis Brown III
Acoustic Guitar – Nir Felder
Bass – Ben Williams
Organ – Shedrick Mitchell
Percussion – Derrick Hodge
Piano, Electric Piano – Robert Glasper
Producer – Derrick Hodge, Otis Brown III
Tenor Saxophone, Bass Clarinet – John Ellis
Trumpet – Keyon Harrold
Vocals – Bilal Oliver, Gretchen Parlato, Nikki Ross
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きょうは、オーティス・ブラウン3世の2014年ブルーノートからの初リーダー・アルバム。昨日のグレッチェン・パーラトの参加アルバムでもある。
まず、ドラマー オーティス・ブラウン3世は、こんなヒト。
1974年ニュー・ジャージー州生まれのドラマー。
ドラマー父親とボーカルコーチや合唱団のディレクターをしている母のもとに生まれる。学校や教会でサックスやドラムを演奏していたが、音楽教師になるためにデラウェア州立大学に留学。そこでドナルド・バードに「ニューヨークに行って音楽家になれ」と説得され、New School for Jazz and Contemporary MusicとThelonious Monk Instituteで学んだ。1999年にジョー・ロヴァーノの目に留まる。クインテット「Joe Lovano Us Five」の創設メンバーとなり、グラミー賞にノミネートされた「Bird Songs」を含む3枚のアルバムをレコーディング。さらに、2008年からはエスペランサ・スポルディングのドラマーとして活動。(Wikipediaより抜粋)
まずメンバーは、プロデュースが本人とデリク・ホッジ(ベースは弾いていない)。ピアノがロバート・グラスパー、おっお〜!
ベースに、ベン・ウィリアムズ。
サックスがジョン・エリスで、トランペットはキーオン・ハロルドという布陣。
グラスパー&ホッジというブルーノート鉄壁のチームということは、力は入ってるあかし。実際ブラウン&グラスパーでの作曲のクレジットが3曲あるし、ホッジはプロデュースということでアレンジは、ほぼ全曲関わっている。
かといって、グラスパーのアルバムみたいにR&Bやヒップホップに傾いていることもなく、真っ向勝負のコンテンポラリーながら、グラスパー&ホッジの風味といった案配で、他のコンテンポラリー作品とも大きく異なる空気を纏ってる。
全編にわたってアグレッシヴなドラミングのブラウンが、なんといってもカッコいいし、サポートするグラスパーが自分のアルバム以上に弾いてる感じがいい。
いやいや、オーティス・ブラウン3世愛されてる。
また、愛される理由も納得のドラミングと内容の1枚。