パット・マルティーノのキャリアを代表する1枚。
This is one of the most representative albums of Pat Martino’s career.
Pat Martino / Exit / 1976
Guitar – Pat Martino
Bass – Richard Davis
Drums – Jabali Billy Hart
Piano – Gil Goldstein
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Latin Flavor / ラテン度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Relaxing / まったり度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ パット・マルティーノの巻、No.005は、これ “ Exit ” 。
このアルバムは、じつはサブスクに無い(Spotifyには)んだけど、
これは飛ばすわけにはいかない名盤中の名盤、ハズレ曲なし。
息継ぎなしで、どこまでも続くパット・マルティーノのギターは相変わらず素晴らしい。
他のドラム、ベース、ピアノがまたよくて、4人のインタープレイが絶妙。
冒頭の2曲がオリジナルで、あとはスタンダードナンバー。
これがまた親しみやすさを増し増し。
ほとんどロングトーンが無くて、そしてリズム的にもトリッキーな動きがなく、
(そこら辺が好みが分かれるかも)淡々と音を紡いでゆくマルティーノのスタイル。
それが、なんともいえぬ心地よさを生んでゆく。
魔術的というか、催眠的というか。
カルテットのバランス。
よどみなく余裕のマルティーノ。
選曲の緩急、アルバムとしての完成度。
パット・マルティーノを1枚選べと言われたら、真っ先に候補に挙がるアルバム。
この年、マルティーノは何かを予見するかのように立て続けに4枚のアルバムをレコーディングしている。翌年、病に倒れた彼は、過去の記憶をすべて失ってしまう。ゼロからの再スタート、あまりにも苛酷な現実、復活までに10年以上の歳月が必要だった。