Large Ensemble

Rob Mazurek Exploding Star Orchestra / Dimensional Stardust / 2020
ロブ・マズレク・エクスプローディング・スター・オーケストラ / ディメンショナル・スターダスト / No.4056

ロブ・マズレクのキャリアの集大成、まさしく前衛という言葉の似合う音楽。
The culmination of Rob Mazurek’s career, music that truly fits the word avant-garde.

Rob Mazurek Exploding Star Orchestra / Dimensional Stardust / 2020

Conductor – Rob Mazurek
Bass – Ingebrigt Håker Flaten
Cello – Tomeka Reid
Drum Machine – John Herndon
Drums, Percussion – Chad Taylor, Mikel Patrick Avery
Flute – Nicole Mitchell
Guitar – Jeff Parker
Piano, Electric Piano – Angelica Sanchez
Trumpet – Jaimie Branch
Vibraphone – Joel Ross
Violin – Macie Stewart
Vocals, Electronics, Text By, Words By – Damon Locks
Music By – Rob Mazurek
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Abstract / アブストラクト度 ☆☆☆
Nostalgic / ノスタルジック度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆

先週金曜日には、グレッグ・スピーロの “ ザ・シカゴ・エクスペリメント ”を紹介した。
アメリカでも独自の音楽文化を醸造してきた歴史を持つ街シカゴ。
そんな、シカゴを中心に活躍する若手のアルバムだったけど、
きょうのアルバムもシカゴ関連。

ロブ・マズレクは、シカゴ出身のコルネット、ピッコロ・トランペット奏者。

このアルバムはロブ・マズレクのキャリアの集大成であり、今も前進を続ける彼と仲間たちが生み出した驚くべき新作だ。シカゴ・アンダーグラウンド(デュオ、トリオ、カルテット、オーケストラ)、アイソトープ217°、サンパウロ・アンダーグラウンド、そして、このエクスプローディング・スター・オーケストラへと結実した軌跡が鮮やかに刻まれている。(RingsTokyoサイトより)

と言うことらしい。
“ ザ・シカゴ・エクスペリメント ”でも活躍のジェフ・パーカーやジョエル・ロスに、ジョン・ハーンドン、チャド・テイラーらシカゴ音響派(よく知らない)時代の朋友らも参加している。

前衛ジャズと現代クラシックも入り交じる壮大な音世界!!
といううたい文句だけど、
まさしく、ミニマル・ミュージックと現代的な響きのラージ・アンサンブルが、ミックスされたような刺激的な音に満ちている。

たたみ掛けるリズム、繰り返されるフレーズ。
全編にわたってフルートやストリングス、そしてヴィブラフォンが創りだす不穏な空気。
かと思うと、
アフリカ的とも東洋的ともとれるプリミティブでノスタルジックな旋律。
ザヴィヌルにも通じる世界音楽的魅力。

牧歌的な安心感や盆踊り的楽しさ、不安な影と呪術的なダンス、
様々な要素がない交ぜになってスリリング。

聴く度に耳が離せなくなって最後まで聴き通してしまう不思議な魅力。
ロブ・マズレクおそるべし。

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