サム・ヤエル、渾身のピアノ・トリオ・アルバム!
Sam Yael, full-length piano trio album!
Sam Yahel / Hometown / 2009年
サム・ヤエル / ホームタウン
Piano – Sam Yahel
Bass – Matt Penman
Drums – Jochen Rückert
さて、昨日のアルバムからベースのマット・ペンマン繋がりで、
きょうは、サム・ヤエルの2009年の作品、オイラの愛聴盤。
サム・ヤエルと言えば、どちらかというとオルガン奏者としての認知が高いと思うけど、ときどきピアノも弾いている。そんな彼のピアノ・トリオ作品がこちら。
相棒は、ベースのマット・ペンマンに
ドイツのドラマー ヨッヘン・リュッケルトだ。
いきなりジョン・レノンの “Jealous Guy” で始まり、
ベタだなと思いつつもピアノ・ソロが始まると「おおっ!」と引き込まれる。
軽快で活気あふれる次曲で、すでに当たりの予感。
サム・ヤエルのピアノプレイは、
知的な側面と時折混ざり込むゴスペル・フィーリング、
ポスト・バップと言うか、常に予断を許さない展開で魅力的。
ヒラヒラしたフリルのようなフレーズがなく男性的でオイラ好み。
ブラッド・メルドーの影響も感じさせるプレイだ。
リュッケルトのドラミングは手数が多く細かな刻みのに、
少しもうるさくなく実にヤエルノイプレイにマッチして、
安心して聴いてられるペンマンのベースラインがどっしりと支える。
ピアニストとしての評価をものにしたヤエルのトリオ作品、 ◎だ。