UKジャズのエッセッスが凝縮された新感覚ラージ・アンサンブル!
A new large ensemble with the essence of UK jazz!
Seed Ensemble / Driftglass / 2019
Alto Saxophone, Composed By – Cassie Kinoshi
Trumpet – Miguel Gorodi, Sheila Maurice-Grey
Tenor Saxophone, Flute – Chelsea Carmichael
Trombone – Joe Bristow
Tuba – Theon Cross
Bass – Rio Kai
Drums – Patrick Boyle
Guitar – Shirley Tetteh
Piano, Electric Piano – Joe Armon-Jones (Tracks: 3, 4, 5, 8), Sarah Tandy (Tracks: 1, 2, 6, 7)
Featuring, Voice – Xana (Tracks: 2)
Featuring, Vocals – Cherise Adams-Burnett (Tracks: 5)
Lyrics By – Langston Hughes (Tracks: 4, 5), Mr. Ekow (Tracks: 8)
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
R&B feeling / ソウル度 ☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
ラージ・アンサンブル、ビッグ・バンド続きでの金曜日をかざるのは、この人たち。
UKジャズで頭角を現す女性サクソフォニスト、キャシー・キノシ率いる “ Seed Ensemble”だ。
もうビックリするよカッコよくて!
初めて聴いたときはぶっ飛んだ、ラージ・アンサンブルでこんなことやるのか!
ジャズとファンクと変拍子とヒップホップ、あるいは西アフリカやカリブ音楽の要素が渾然一体となっている。まさしくクラブカルチャーと一体になったようなミクスチャー。
こんなリズム牽引型の、しかも超今っぽい(あるいはUKぽい)ドラミングとアンサンブルを組みあわせるなんて。
しかし、よくよく考えると、
たぶんラージ・アンサンブルの1つとして聴いたから驚くんだけど、
大編成のアフロ・ファンクから派生したと思えば至極納得の音楽形態でもある。
ま、いずれにしてもクールだ。
キャシー・キノシが演奏しながら指揮を執る姿(上のYoutube動画)が、またカッコいい。
彼女はこのシード・アンサンブルの他に、ネリヤ、ココロコ、と2つのバンドで活躍している。そして、トランペットのシーラ・モーリス・グレイ、ギターのシャーリー・テテ、ベースのリオ・カイの3名がメンバーに名を連ねる盟友だ。
カウント・ベイシーとは、似ても似つかぬサウンドだけど、
ダンス・ミュージックとしてのビッグ・バンド・サウンドと捉えると、
シード・アンサンブルのやってることは、
もっとも現代的でありながら、もっとも伝統的なのかもしれない。
今勢いのあるUKジャズを象徴するかのような存在、
それが、彼女とシード・アンサンブルだ。
いずれにしてもキャシー・キノシは、今後目が離せない楽しみな逸材だ。