その音は、まさしく雪の詩(スノーポエット)!
クラブカルチャーとケイト・ブッシュを生んだUKの美しくも幻想的なサウンドスケープ。
It’s the sound of a snow poet !
A beautiful and magical soundscape from the UK, the birthplace of club culture and Kate Bush.
Snowpoet / Wait for Me / 2021
Vocals – Lauren Kinsella
Piano – Chris Hyson, Matt Robinson
Lyrics By – Lauren Kinsella
Music By – Snowpoet
Producer – Chris Hyson
Drums – Dave Hamblett (tracks: 1 to 5, 6, 8 to 11), Lloyd Haines (tracks: 7)
Guitar – Alex Haines
Saxophone – Josh Arcoleo
Synth – Chris Hyson, Matt Robinson
Violin – Alice Zawadski
++++++++++++++++++++++++++++++++++
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
さて、きょうもヴォーカル・アルバムでいくよ。
スノーポエットは、アイルランド出身の女性ヴォーカリスト ローレン・キンセラとマルチインストゥルメンタリスト/プロデューサー クリス・ハイソンによる男女ユニット。いまをときめくUKジャズのレーベル、エディション・レコード所属アーティストだ。
そういえば火曜日紹介のUSの大御所カート・エリングもエディション・レコードだった。すごい勢い。
きょうのアルバムは、ジャズ好きじゃなくても楽しめる1枚。
清涼感とオシャレ度満点で、いまの季節にもってこいの作品。
クラブ・ミュージック、ミニマル・ミュージック、エレクトロニック、ポップス、クラシック、ジャズなどの要素が、いいぐあいにミックスされてて、オーガニックと電子音が絶妙に融合した美しくも幻想的なサウンドスケープ。
詩的でアンビエントな世界観が、ミニマルなアプローチやドラムのアプローチで表情を変えてゆく。シンセの彩りとストリングスの美しさが渾然一体となって独自の宇宙を創ってゆく。
11曲目の ” Floating Practice ” では、禅僧の視点から日本の四季の移ろいが歌われ、寒緋桜、山桜、フゲンゾウといった日本語の歌詞も聴こえくる。まさしく幽玄の世界、美しい。