グレッグ・スピーロ率いるバカテク集団スピリット・フィンガーズ、マカヤ・マクレイヴンをプロデューサーに迎えての実験的な試み!
Spirit Fingers, a group of idiot techies led by Greg Spero, experimented with Makaya McCraven as a producer!
Greg Spero+Spirit Fingers / Peace / 2020
Keyboards – Greg Spero
Bass – Max Gerl
Drums – Mike Mitchell
Guitar – Dario Chiazzolino
Vocals – Judi Jackson, Nolo (Yeslo), Greg Ward, Jonathan Scales
Producer – Greg Spero, Makaya McCraven
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
今日紹介するのは、以前1枚紹介したことあるピアニストのグレッグ・スピーロ率いるバカテク集団スピリット・フィンガーズの最新アルバム。
昨日紹介のチック・コリア “ ザ・ヴィジル ”に参加していた若手ベースのアドリアン・フェロー が、以前参加してたグループだ。
なんとベースのアドリアン・フェローが、やはり技巧派と言われるマッムス・ゲールへとスウィッチしている。
他のメンツは変わらずで、リーダーがピアノのグレッグ・スピーロで、ほかギタリストがダリオ・キャッゾリーノ、ドラムがマイク・ミッチェルといういずれも凄腕で、イケイケのメンバー。
ただ、やはりフェローが抜けて前回とは大きく指向を変えたアルバムとなっている。
まず、マカヤ・マクレヴンをプロデューサーに迎え、
前回までのイケイケ(1・2曲目は前作と近い雰囲気)な空気と違って、意識してジャズ(?)している。
もちろん、ビート・サイエンティストの異名を持つマクレヴンだから、普通のハズはない。
1曲ごとに様々な試みがなされ、バラエティに富んだ内容となっているし、ヴォーカル曲も多い。
3曲目以降、技巧派ベーシスト マッムス・ゲールは抑えまくったプレイで、
その分、ピアノのスピーロとギターのキャッゾリーノのが表に出て空気を作ってゆく。
さらに、アコースティックのベースも弾いてるところに驚く。
そしてドラムのマイク・ミッチェルは、以前にも増してアグレッシブでたたき放題。
激しいリズムと美しい旋律といったイマ風というかビート・ミュージックぽさも纏っている。
前回までの作風ぽい1・2曲目にしても、リズムに大きなウネリを持たせているような工夫を感じるし、グループとして殻を破りたいという強い意志を感じられる。
今後も、この路線で行くのかは定かでないけど、まだまだ発展途上のスピリット・フィンガーズ。
ちょっと、おもしろいことになってきた。