問答無用の超ハイテク集団。
爽やかな疾走感。美しくも激しく春の予感な朝にピッタリ。暴れすぎのリズムがむちゃむちゃ気持ちいい “ Spirit Fingers ” 。
Spirit Fingers / Spirit Fingers
Bass – Hadrien Feraud
Drums – Michael Mitchell
Guitar – Dario Chiazzolino
Piano, Composed By, Co-producer – Greg Spero
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Stylish / スタイリッシュ度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
先々週ギタリスト、ダリオ・キャッゾリーノを紹介してて、次週はこのスピリット・フィンガーズを紹介だ!と思っていたのに週末過ごしたら忘れてた。(こんなことよくある、年ですかね)
それはさておき、このスピリット・フィンガーズ、何といってもそのメンツが凄い。
あのクインシー・ジョーンズも絶賛するほどの腕前の持ち主であるピアニスト グレッグ・スピーロ、ジャコ・パストリアスの再来とのいわれジョン・マクラフリンのグループでも活躍したパリ出身のベーシスト アドリアン・フェロー、スタンリー・クラーク、クリスチャン・マクブライドのバンドでの活動等で知られるドラマー、マイク・ミッチェルらが在籍する実力派集団。
もちろん、そこにバカテク・ギター ダリオ・キャッゾリーノが加わる。
鬼に金棒、バズーカ砲。
いきなりベタな表現ですまないが、超カッコいい。
楽器が上手いこと指が早く動くことは、いまだに憧れではあっても、それが素晴らしい音楽表現となっているかという問いに答えてくれる存在は、そんなに多くは存在しない。そう速いだけの人はいまやゴロゴロいる(いや、まあまあいる)。
もちろん、ピリット・フィンガーズの音楽には引き込まれるだけのサムシングがある。それは各メンバーが培ってきたバックボーンなのか。
いわゆる速弾き的な観点でいくと、まずベースのアドリアン・フェローが1番派手で、つぎに絡みまくるリズム、ドラムのマイク・ミッチェル、そしてギターのダリオ・キャッゾリーノとなってピアノが1番地味な役回りなんだけど、このグレッグ・スピーロが明らかにバンドの要のような気がする。
いわゆる美メロ&ドラムンベースの組み合わせとも、似ているけどちょっとちがって現代版リターン・トゥ・フォーエヴァー(2期以降)とでも言うか、その音楽性は一筋縄ではいかない感じ。
おだやかな朝の海を気持ちよく漂っていたら、いつのまにか怒濤のウネリに飲み込まれそうになっている。
美しくも激しい爽やかな疾走感、春の予感も感じられる朝にピッタリ。
暴れすぎのリズムがむちゃむちゃ気持ちいいユニット。
↓ たまんないスと、この動画。