ユリシス・オーウェンス曰く、彼のピアノはまるでマルグリュー・ミラーのようだ。
According to Ulysses Owens Jr., his piano is like Mulgrew Miller.
Takeshi Ohbayashi Trio / Manhattan / 2016年
大林武司トリオ / マンハッタン
Piano – Yasushi Nakamura (tracks: 1, 4, 7, 8)
Bass – Tamir Shmerling (tracks: 2, 3, 5, 6)
Drums – Nate Smith (tracks: 1, 4, 7, 8), Terri Lyne Carrington (tracks: 2, 3, 5, 6)
昨年末あるいは最近、国内でのライヴ「大林武司 “TBN”トリオ(featuring ベン・ウィリアムス & ネイト・スミス)」で話題になってて知ったアルバム。
アルバムの方は、ドラムがテリ・リン・キャリントンとネイト・スミスが半分ずつ叩いてる。そしてベースは、タミール・シュマーリング。
凄くないですか、キャリントン&スミスだなんて。
きけばテリ・リン・キャリントンは、バークリー音楽院での音楽理論の先生らしい。
のっけから、これぞネイト・スミスというような音が弾けてて気分があがる。
ピアノトリオで弾きまくるというより、
むしろビートが、ドラムが全面に出た現代的なサウンドだ。
そして、後半では比較的従来型のピアノトリオ演奏も楽しめる。
う〜ん!クールかつビューティー!(なんだ、それ)
同じようなスタイルとしては、
リチャード・スペイヴンやゴーゴーペンギンなどのUK勢を思い浮かべるけど、
この2人のドラマーが生みだすファンクネスは、やはり格別だし別物。
むしろ、そういう意味ではグラスパー・サウンドが近いかも知れない。
即席のナンチャッテ・ラップをかませたくなるようなクールさ。
2人のドラマーの違いを感じながら、全編リラックス&ファン。
こんな、ご機嫌なサウンドを日本人が作ってることがうれしい。