メンバーが代わっても “ けっして止まらないぜ ” 、あらたな血を受け入れてさらに進化する ザ・バッド・プラス。
The Bad Plus / Never Stop II / 2019年
Bass – Reid Anderson
Drums – Dave King
Piano – Orrin Evans
Producer – The Bad Plus
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆
オリン・エヴァンスの個人での活動アルバムを紹介したのが先週だったけど、ザ・バッド・プラスでの未紹介があったんで、今日はソレいってみよう。
これは、2019年のアルバム。すでに紹介したこちら ↓と同じ年、彼がエヴァンスがザ・バッド・プラスに加入して初めてレコーディングしたのが今日の “ ネヴァー・ ストップ II ” だ。
彼が加入したのも、ものすごく意外な組み合わせとしてジャズファンを驚かせたけど、意外と引出の多いオリン・エヴァンスの新たな一面が、おそらく好意的に受け入れられたのではないだろうか。思いのほかバッド・プラスにエヴァンスがフィットしていることに驚く。
とはいえ、ある種の重厚感と落ち着きをもたらしたとも言えるし、バッド・プラスの2人が、新たな局面、変化を望んだ結果が、このサウンドなのだろう。
白人ロック・ジャズと捉えて距離のあった人も、これでグッと親近感のあるバンドになったのではなかろうか。
エヴァンス作曲の3曲目 “ Boffadem ” と、7曲目 “ Commitment ” は、タイプの違った曲ながら、ともにこれまでのバッド・プラスにないテイストを確実にもたらしている。カッコいい。