彗星がやってくるぞ!キング・シャバカが創りだすスペイシーな新時代のスピリチュアル。
The comet is coming! King Shabaka creates a spacy new age of spirituality.
The Comet is Coming / Trust in The Lifeforce of The Deep Mystery / 2019
Tenor Saxophone, Bass Clarinet – King Shabaka
Drums, Percussion, Drum Machine, Drum Machine, Synthesizer, Sampler – Betamax
Synthesizer, Synthesizer, Synthesizer, Sampler Vocoder – Danalogue
Violin – Granny (Tracks: 4)
Vocals – Kate Tempest (Tracks: 4)
Written-By – Betamax, Danalogue, Kate Tempest (Tracks: 4), King Shabaka
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Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Ambient / アンビエント度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Latin Flavor / ラテン度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きのうは、ブルーノートからリリースしたBlue Lab Beatsを紹介したけど、
ジャズ・レーベルの雄インパルスだって負けてない(てか、こっちの方が早い)。
“ The Comet is Coming ” は、UKジャズの中心人物シャバカ・ハッチングスを擁するサイケデリックでスペーシーな変則トリオ・ユニット。
(クレジット見るとシャバカ・ハッチングスは、いつのまにか “ キング・シャバカ ” を名乗ってる)
シャバカ・ハッチングスは、サンズ・オブ・ケメットで、すでに2018年にインパルスからデビューしている。
シャバカは、このザ・コメット・イズ・カミング ”、サンズ・オブ・ケメット、
シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ ”そしてソロでの活動、火曜日紹介のンドゥドゥーゾ・マカティニら南アフリカ勢との共演。
さらに、UK勢 ユセフ・デイズ 、エズラ・コレクティヴ、ヤズ・アーメッドなどとの共演、
USのマカヤ・マクレヴン、西アフリカのアンジェリーク・キジョーとの共演など、
まさしく八面六臂の活躍だ。よくカラダもつな。
というか、この多作さこそ天才の証しかもしれない。
長いイントロのような1曲目、そして2曲目と何か茫洋としてピンとこない。
しかし、3曲目くらいからエンジンがかかってくる。
いろんな編成で演奏してるけど、シャバカの本質は変わらないのかも。
このユニットは、最小単位で動けるチームなのだろう。
後半にいくにしたがってインタープレイの濃度が深まって、
ラストでは、やはり感動的なフィナーレをむかえる。
シャバカのサックスが聴けて良かったと思っている自分に驚く。
シャバカが創りだすスペイシーな新時代のスピリチュアル。
サン・ラーを彷彿とさせるトランス感。
明日は彗星がやってくるかもしれない。
そんな終末感と宇宙、地球規模のあらゆる問題がない交ぜになって降ってくる音楽。