ラージを前面に押し出したバートン先生渾身の新たなカルテット!
A new quartet of Dr. Burton’s best work, with Raje at the forefront!
The New Gary Burton Quartet / Common Ground / 2011
Vibraphone, Producer – Gary Burton
Bass – Scott Colley
Drums – Antonio Sanchez
Guitar – Julian Lage
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆
Latin Flavor / ラテン度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
レジェンダリー・シリーズ ≪ ゲイリー・バートンの巻その14≫ は、
2011年の “ Common Ground ” です。
“ ザ・ニュー・ゲーリー・バートン・カルテット ” と銘打っているからには、
ゲイリー・バートン先生も納得のメンバーなんですね。
ギターのジュリアン・ラージ、ベースがスコット・コリー、
ドラムが、アントニオ・サンチェス。
コリーが中堅63年生まれ48歳、そしてラージ87年生まれ24歳、
サンチェス71年生まれ40歳という幅の布陣。
バートンとサンチェスの組み合わせは意外な感じがするけど、3年前の共演 ↓
で、気にいったのかな。
いずれにしても申し分ないメンツでのレコーディング、悪いワケがない。
とりわけ、ジュリアン・ラージのギターがメインと言ってもいいくらいの扱いで、多彩な曲想の楽曲を、目を見張る表現力を見せつける。
コリーとサンチェスのプレイも申し分ないけど、2人にしては少し控えめな印象。
おそらくバートン親分から、ラージメインでいくからね!という指示がでているのかもしれない。
ラージは、艶やかなその音色、アグレッシブでメロディアスなフレーズ、その表現の幅、持てる才能を完璧なメンバーによる一丸となったパフォーマンスのなかで、遺憾なく発揮している。
ちょっと、聴いてて度々にやにや、あるいはおっ!と声の出る素晴らしいアルバム。
ヴィブラフォンのホワホワ具合、あるいは和やかな雰囲気のジャケット・デザインから、
ちょっとした上質フュージョンと思いがちだけど、いやいやとんでもない作品。
ギター弾きは正座(ちょっと言い過ぎですね)して聴くべき名盤。