シンセの魔術師ザヴィヌルが、自身のシンジケートにて創りだす音の万華鏡!
A kaleidoscope of sounds created by the synth wizard Zawinul in his own syndicate!
The Zawinul Syndicate / The Immigrants / 1988
Keyboards, Vocals, Produced by – Joe Zawinul
Bass – Abraham Laboriel
Drums – Cornell Rochester
Drums, Percussion, Vocals – Alejandro “Alex” Acuña
Guitar – Scott Henderson
Percussion, Vocals – Rudy Regalado
Vocals – Richard Page, Yari More
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Advance / アドバンス度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Fantastic / ファンタジック度 ☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Groove / グルーヴ度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆☆
≪ レジェンダリー・シリーズ ≫ ジョー・ザヴィヌルの巻、
No.002は、1988年の “The Immigrants” 。
前回紹介の、 “Dialects” は、一人打ち込みによるリズムのマシン臭さが不評だった。
しかし、このアルバムは “The Zawinul Syndicate” という自身のバンドを結成しての新たなスタートを切ったアルバムということになる。
メンバー構成を見ると意外とシンプル。
ドラムは、割とシンプルに叩いてて、そこへパーカッション、自身のシンセ、あるいはベースがウネリを加えてゆく感じだ。
ヴォーカル曲が多く、ザヴィヌル自身もボコーダーでリード・ヴォーカルを取っているけど、前作の “My People” (Spotifyになかった)でヴォーカリストを多数起用したお祭り的アルバムとは違って、ザヴィヌルがやりたかったことがいよいよカタチになったことがわかる。
豊かなメロディとハーモニー、生の喜びを歌い上げるかのようなヴォーカル。
そして随所に美しいザヴィヌルのシンセ・ラインが光る。
特に、2曲目の “Criollo” のザヴィヌルが弾くシンセ・ベースが秀逸。
こんな発想は、やはりウェザーリポートでのジャコとの出会いから生まれた発想なのかなとニマニマする。
ワールド・ミュージックという言葉だけでは、とても簡単に括れないザヴィヌル・サウンド。
シンセの魔術師にして唯一無二のグルーヴをつくり出す天才。