マシンとの対話と融合が織りなすクールでホットなエレクトロ・ジャズ!
Cool and hot electro jazz that interacts and fuses with the machine.
Tokyo ZawinulL Bach / Afrodita / 2012
Produced by 坪口昌恭/Masayasu Tzboguchi
All tracks composed & arranged by 坪口昌恭/Masayasu Tzboguchi
except M-9 composed by Joe Zawinul
M-4 inspired by Guinea Traditional
All Instruments Performed & Programmed by Masayasu Tzboguchi
(Fender Rhodes Electric Piano, Synthesizers, Sampler, Effect, Percussions, ViolinBass, Scratch, “M” on Macintosh)
昨日紹介のDCPRGの中心人物にして菊地成孔の盟友キーボーディスト坪口昌恭のリーダー・ユニットが “ 東京ザヴィヌルバッハ ” だ。
東京ザヴィヌルバッハは、1999年に菊地成孔と2人で立ち上げたエレクトロ・ジャズユニット。
↓ こんなマシン・ビートを利用した試み。
そして2012年、菊地成孔が事実上抜けて1人で作りあげたのが、このアルバム。
(クレジットにスペシャル・サンクスとして菊地の名もあがっているので、なんらかの関わりはありそう)
アルバム・タイトルのアフロディータ。ギリシャ語の美の女神は「aphrodita」。
Afroは、坪口と菊地が長年取り組んできたアフロ・ポリリズムをかけた造語だ。
この自動変奏シーケンスソフト“M”と坪口昌恭と絡み(ジャズ的反応)が、どういうものなのか、どのていどのものなのか、ちょっと聴いていても分からないのだけれど、演奏は十二分に楽しい。
これを1人で演っているというのもスゴいけど、まったく飽きさせず聴かせるところが、もっとスゴい。
じっさいわが家での登場回数の多いアルバムだ。
主役は、フェンダー・ローズ・エレピ。
浮遊感とリズム的な遊びに溢れ、アフロという言葉から想像できないような都会的(アーヴェイン)な音楽。それでも気がつくと楽曲の中に埋没している自分がいる。自然と体を揺らしたり、拍をとってる自分がいる。
極めてクールなサウンドなのに、ホット。
世界でも希有な存在だと思うんだけどな。
それにしても、この自動変奏シーケンスソフト“M”って現在でも活用されたり、進化しているんだろうか ?!
そういえば、こんなのもあった ↓。
AI技術の進化により、もっとすごいことになりそうな気がするけど、どうなってるんだろ。気になる。