テルアビブ出身、ベルリンで活躍するピアニスト ユーリ・ジンセルの鮮烈トリオ。
Tel Aviv-born, Berlin-based pianistUri Gincel’s striking trio.
Uri Gincel Trio / Free / 2013
Piano – Uri Gincel
Bass – Andreas Lang
Drums – Moritz Baumgärtner
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆☆
Sentimental / センチメンタル度 ☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
きのう紹介のロマン・オット “ ヘイ・ロー ” で、なかなか気持ちのいいピアノを弾いていたユーリ・ジンセルの参加アルバムを探してみたら、自身のトリオ・アルバムがあった。
まずオープニング、マイルスの名演で知られる “ If I Were A Bell ” でご機嫌に始まる。
以下もスタンダード、コルトレーン2曲、自作が2曲、アブストラクトな感覚の曲、フォーキーな曲。
キース・ジャレットの影響なども感じられる。
フリーというアルバム・タイトルどおり、自らの音楽性の様々な要素、指向をまとめたバラエティに富んだ内容なのに、とっちらかった印象はなく、ジンセルの一貫したピアノの個性で統一されている。
それに4曲目、んん ?! これなんだ、クラシックかな、ドビッシーか、美しい。
クラシックの基礎をしっかりと身につけたひとなのかな、
正統派なでありながらも現代的な響きで聴かせる。
なじみの曲が多いから親しみをおぼえるけど、ちょっと変わった解釈、
現代的な解釈にニヤリとさせられる。
なかなかいいぞ、ユーリ・ジンセル。
イスラエル人、デンマーク人、ドイツ人で構成されるピアノ・トリオ。
ヨーロッパジャズというか、非アメリカン・ジャズのもっともピュアなカタチ。
オススメですよ。