ピアノトリオの最前線をひた走るヴィジェイ・アイヤー渾身の1作!
This is one of Vijay Iyer’s best works, which is at the forefront of the piano trio!
Vijay Iyer / Compassion / 2024年
ヴィジェイ・アイヤー / コンパッション
Piano – Vijay Iyer
Bass – Linda May Han Oh
Drums – Tyshawn Sorey
Produced By – Manfred Eicher, Vijay Iyer
さて、本日は最近のビッグ・タイトルから。
肉離れ松葉杖生活(知らんがな?!ですね)に活を入れるような1作。
現在最強とも言えるヴィジェイ・アイヤー率いるトリオ。
ベースがリンダ・メイ・ハン・オー、
ドラムがタイショーン・ソーリーという3人。
クールで端正な音使いながら、
どの曲も高いテンションでの濃密なインタープレイが繰り広げられる。
全12曲中9曲が自作で、
相変わらずメランコリックで内省的ながら、
同時にカレードスコープ的美しさと、
聴くものを否応なく引き込む力に満ちている。
インタープレイと書いたものの、
3者が渾然となった怒涛の勢いは、
予め譜に書かれた現代音楽かと感じさせるほど一糸乱れぬ一体感。
全編に流れる静かに燃えるような思い、
その卓越したインタープレイのスリル、
散りばめられ現れては消える美しいメロディのきらめき。
現代ジャズを牽引し続けるヴィジェイ・アイヤー・トリオ。
時代へ向けられた慈愛(コンパッション)と、
熱量あふれるメッセージに満ちた新たな傑作!