Marcus Gilmore / マーカス・ギルモア
– 1986年、 ニューヨーク生まれ –
マーカス・ギルモアは祖父であるレジェンド・ドラマー、ロイ・ヘインズから10歳のときドラム・キットを与えられる。ラガーディア音楽芸術芸術高校を卒業し、ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院にも入学。16歳のときからプロとしてツアーを行っている。
チック・コリア、ゴンサロ・ルバルカバ、ニコラス・ペイトン、スティーブ・コールマン、ヴィジェイ・アイヤー、アンブローズ・アキンムジレなど、現在最も有名なコンテンポラリー・ジャズ・アーティストと共演。また、自身のバンドでソロプロジェクトにも着手している。チック・コリアとの仕事でグラミー・ベスト・ラテン・ジャズ・アルバム賞も獲得している。
特にトニー・ウィリアムズ、エルヴィン・ジョーンズ、ミルフォード・グレイヴスから影響を受けたと語っている。とにかく音色、音の粒立ちが美しく、ゆったりとしたグルーヴの中にも幾重にも重なったポリリズミックなタイム感覚、反応の速さと柔軟性を持ちあわせる。
インドの血をひくアイヤーとサラブレットである新世代ドラマー ギルモアが創り出した衝撃のアルバム。
This is an electrifying album created by Iyer, who is of Indian descent, and Gilmore, a new generation drummer of legendary jazzmen.
Vijay Iyer / Reimagining / 2005年
ヴィジェイ・アイヤー / リイマジニング
Piano, Producer – Vijay Iyer
Alto Saxophone – Rudresh Mahanthappa
Bass – Stephan Crump
Drums – Marcus Gilmore
Composed By – Vijay Iyer (tracks: 1 to 9)
現代ジャズドラマー列伝、今週も新しい人いきます。
1986年生まれのマーカス・ギルモア。
そしてアルバムはというと、ヴィジェイ・アイヤー2005年の衝撃作。
間違いなく傑作、一時期オイラ狂ったように繰り返し聴いたアルバムだ。
ヴィジェイ・アイヤーはじめ、各プレイヤーが何をやっているのか、
どこへ向かって走っているのか、皆目見当がつかないけど、
終始目が(耳がね)離せない熱量。
これまでと違う文法のピアノ。
ヴィジェイ・アイヤーは、全くの独学でピアノを習得した人。
それ故だろうか、ピアニストがもつクラシカルな手癖というか、
そういったものがない。
ピアノ特有のロマンチックというか、フリルのようなフレーズがない。
男気溢れる硬派なピアノ。
そして、M-Baseで鍛えられた身体能力には、変拍子も自由自在だ。
そのアイヤーと呼応するかのようなドラミングの応酬を繰り広げるギルモア。
レコーディング時は、まだ18歳。空恐ろしい存在として、ともに世界を驚かせた。
ラストは、タイトル読まなきゃ分からないほどの
イマジンのカヴァー。
それでもってアルバムタイトルが『 Reimagining 』、参った!
インド移民の子という新たな血を持つアイヤーと
サラブレットである新世代ドラマー ギルモアがおくりだした衝撃のアルバム。
Imagine/ Vijay Iyer (2005)