新たな切り口で突きつけるジャズとヒップホップの融合!
A fusion of jazz and hip-hop expressed in a new way!
Vijay Iyer Trio / Accelerado / 2012年
ヴィジェイ・アイヤー・トリオ / アッチェレランド
Piano, Producer – Vijay Iyer
Bass – Stephan Crump
Drums – Marcus Gilmore
現代ジャズドラマー列伝 ≪ マーカス・ギルモアの巻 ≫ 第5弾!
ギルモアが名を挙げたヴィジェイ・アイヤー・トリオでの1枚。
文句なしの名盤です。(ただし初心者要注意?!)
なにもかもと凄いワケだけど、とにかくリズムがすごいというかカッチョいい!
爆音に身を任せているとヒップ・ホップに聴こえてくるループ感がある。
よく “ ヒップ・ホップとジャズの融合 ” と言って、ラップが乗っかった心地よいジャズがあるけど、そんな生易しい、ものではない。
ラッパー達がつくる最先端のトラックへの、ジャズ側からの回答というか。
00年代から詩人・ヒップホップ・アーティストのマイク・ラッドとたびたび共作しているヴィジェイならではの、ロバート・グラスパー一派とはまた違ったヒップ・ホップとの融合を成し得ている。
ドラムやベースのチューニング、音質まで、なんか、それを意識して作ってる気さえしてくる。
いつでも紳士然としたファッションに身を包んだヴィジェイからは、
考えられないような過激さというかアヴァンギャルドさが、堪らん一枚。
マイケルの “ Human Nature ” が入ってることで、ちょっとだけ馴染みやすい気もするけど、それさえ(5 + 8 というか)13拍子 → 4拍子に変化するトリッキーさだ。
火傷必須のアルバム!ここに新たなグルーヴあり、オイラの愛聴盤。