“ 月曜日のブラッド・メルドー ” 終了とともに 新シリーズを開始。
「ジャズって何から聴けばいいですか?」と問われること多し。
「ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス」と答えたいのはやまやまだけど、このブログのコンセプトに従って2000年以降のアルバムという縛りで、わかりやすさ、かっこよさ、親しみやすさを第一に毎週1枚あげていきたい。
題して “ 試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ ”
(なんで試験やねん)よろしく!
月曜日・新シリーズ
試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫ Vol.005
Snarky Puppy / We Like It Here / 2014年
スナーキー・パピー / ウイ・ライク・イット・ヒア
本年度、グラミー・ウィナー!ベスト・コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞。メンバーに日本人パーカッショニスト小川慶太がいることでも話題になったマイケル・リーグ率いるスナーキー・パピー。
Snarky Puppy / We Like It Here / 2014年
Bass, Synth, Producer – Michael League
Tenor Saxophone – Bob Reynolds
Tenor Saxophone, Bass Clarinet, Flute – Chris Bullock
Trumpet, Flugelhorn – Jay Jennings, Mike “Maz” Maher
Electric Guitar – Bob Lanzetti, Chris McQueen, Mark Lettieri
Electric Piano, Keyboards, Trumpet – Justin Stanton
Organ, Keyboards – Cory Henry
Piano, Electric Piano, Keyboards – Bill Laurance
Synth, Keyboards – Shaun Martin
Drums – Larnell Lewis
Percussion – Julio Pimental (Track: CD-4, CD-7, DVD-8, DVD-14), Nate Werth, Steven Brezet (Track: CD-4, CD-7, DVD-8, DVD-14)
Cello – Susanne Rosmolen
Viola – Mara Tieles
Violin – Tessel Hersbach, Yannick Hiwat
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JazzDog’s Rating ☆☆☆☆
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆
Thrilling Sounds / スリリング度 ☆☆☆
Dramatic / ドラマチック度 ☆☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆☆
Feel good / ご機嫌度 ☆☆☆☆
Aesthetic / 美しい〜度 ☆☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆
Funky / ファンク度 ☆☆
Affinity / ジャズ初級者度 ☆☆☆
Stylish cover arts / ジャケ買い度 ☆☆
さて第5弾、試験にでる現代ジャズ ≪ 入門編 ≫、きょうは先日のグラミー賞発表でも話題になったスナーキー・パピーのご紹介。
このアルバムは、Snarky Puppy 2014年の作品。
なんと上に貼り付けたYoutube動画(Lingus、本アルバム・ラスト)の再生回数は、2647万回越え(3/29現在)。
当初から映像を意識したソフト制作で、これまでのジャズあるいはインストゥルメンタル・ミュージックにないポピュラリティーを獲得している。こちらも参照を ↓
そして、映像による訴求だけではなく、ワークショップなど充実した参加型のフェスの開催など、これまでのプレイヤーとリスナーの関係を大きく変える試みで、多くのファンを獲得している。こちらも是非参照を ↓
柳樂光隆 / GroundUp Festival 2019 Photos – Jazz The New Chapter 6
スナーキー・パピーは、マイケル・リーグ率いる40名を超える音楽家集団。
オーケストラでもビッグバンドでもなく、ひとつの音楽コミニュティ。
楽曲やライヴ、ツアーによってメンバーは、都度入れ替わってる。
そんななかに、パーカッショニスト小川慶太もいるというわけだ。
ベーシストであるマイケル・リーグが創りだすサウンドは、ファンクで図太い低音に支えられている。さしずめスナーキー・パピーは、現代のカウント・ベイシー楽団のような存在。
プレイヤー側の自己満足に終わらず、常に聴き手を、乗せる、煽る、躍らせる音楽を意識しているようだ。
ヒップでゴージャスでダンサブルな音楽体験。
ぜひともライブを体感してみたいバンドだ。