レディオヘッド “ The King Of Limbs ” をはじめ、スウィング・アウト・シスター、ジョン・ゾーンなどの作品にも参加、UKの新たなトランペット・スター、ヤズ・アーメッド。
Yazz Ahmed / Finding My Way Home
Trumpet, Flugelhorn – Yazz Ahmed
Bass – Jay Darwish
Bass Clarinet, Clarinet – Shabaka Hutchings
Bass Guitar – Janek Gwizdala, Laurence Cottle
Cello – Chris Fish
Drums – Corrina Silvester, George Hart
Electric Piano – Simon Hale
Piano – John Bailey
Tenor Saxophone – Alam Nathoo
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Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆
Lyrical / リリカル度 ☆☆
Exotic / エキゾティック度 ☆☆☆
Melancholy / メランコリー度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆☆
Spiritual / スピリチュアル度 ☆☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆
さてUKのトランペッターを紹介、ヤズ・アーメッド。
ヤズ・アハメドは、イギリスのトランペット/フリューゲルホルン奏者。祖父は1950年代に活躍したトランペット奏者のテリー・ブラウン。1983年、母親の故郷ロンドンで生まれ、すぐに父親の故郷バーレーンに移住。音楽好きの家庭で育ち、9歳でロンドンに戻ったのを機にトランペットの演奏を始める。(disk union 参照)
そんな彼女のデビュー・アルバムがこれ。
シャバカ・ハッチングスも参加してたり、オーケストレーションされた曲とかあって、もちろんそれもおもしろいけど、ベースのヤネク・グウィズダーラとデュオでやってる曲が半分くらいあって、そちらが実はジミだけど見逃せない。デュオでの “ SoWhat ” もなかなかいい。
ヤネク・グウィズダーラは、共同プロデューサー的存在なのかな、アルバム全編にわたって大きく関わっている気がする。
父親の故郷バーレーンで育ったということで、彼女の音楽にはアラビックな影響が多々みられるのが特長。そんなスピリチュアル&中東風味なところもUKらしさ。
憂いと哀愁帯びた音質と音階、まあこの作品ではそこまで強烈にアラビックではないけど、タイトル・ナンバー “ Finding My Way Home ” には色濃く(タイトルまんまですが)出ている感じ。
とは言えデビュー作でいまだ未知数なヤズの才能を上手にヤネクがサポートしてるいい雰囲気の1枚。多元ベースでのコードワーク含めヤネクの技が冴えている。