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Yoav Eshed / August / 2020年 ヨアヴ・エシェド / オーガスト/ No,3052

ジャズ人材の宝庫イスラエルからまたひとり気鋭のギタリスト登場!ヨアヴ・エシェド

Yoav Eshed / August

Guitar – Yoav Eshed
Saxophone – Dayna Stephens
Piano – Lex Korten
Bass – Benjamin Tiberio
Drums – Jongkuk Kim
++++++++++++++++++++++++++++++++++
Degree of
Contemporary / コンテンポラリー度 ☆☆☆
Elegance / エレガント度 ☆☆☆
Romantic / ロマンティック度 ☆☆
Ensemble / アンサンブル度 ☆☆
Wistful / 哀愁度 ☆
Individual Style / 個性的なスタイル ☆☆☆

いや〜イスラエルおそるべし!
凄いギタリスト、というか変わったギタリストと言うべきか、恐るべき才能ヨアヴ・エシェドを紹介。

1989年生まれのヨアヴ・エシェドは3歳になる誕生日の直前からピアノを習い始め、モーツァルト、バッハ、ヘイデン、メンデルスゾーンといった作曲家の曲を練習し、7歳で最初のリサイタルを行った。ギターを始めたのは13歳からで、以来多くのイスラエルのジャズミュージシャンと共演し、アメリカ-イスラエル文化財団ジャズ奨学金を獲得。スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルのギターコンクールで3位を得るなど活躍の場を広げ、バークリー音楽大学を首席で卒業している。(Musica Terraより

アルバム聴いて、まず1曲目でびっくり。ギター弾かない ?!

いや、弾いてるけどほぼコードを細かく刻んでるだけで、主旋らしきものをベースがリード。しかも多弦ベースによるソロというよりベースラインに近い感じ。これが不思議といい。

2曲目冒頭でギターらしい音が聞こえて一安心。しかしエシェドは、全体的に1曲目のように、ピアノだったりサックスだったりベースだったりに任せてコードを刻んでる(これが動画を観るとかなり複雑なこと演ってるっぽい)ことが多い。

アドリブというより楽曲、あるいはアンサンブル重視、そしてクラシック音楽的な要素がとても強く、うっすらとイスラエル的要素が感じられる雰囲気だ。

おもしろい!
彼の動画を見ると、

ほっとけばいくらでも弾きそうな、弾けそうな腕の持ち主なのは疑い用はないけど、自分の見せ場というものを特に意識していないようなサウンド。

いや、このコードワークこそがクールなのさ!
という自負なのかもしれない。
ちょっと彼のWebsiteに短い動画があるので観てほしい。

少しアップテンポのコンテンポラリーな曲、ロマンティックで美しいバラード、くっきりとしたイスラエル調の曲、ラストの泣きそうな淡々としたバラード。

いずれにしても、ちょっと聴いたことないギターサウンド。
今後が、ますます楽しみなギタリスト。

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